恐い話し  第6弾  (P−1)

刑事ドラマではありませんが・・・
事件は現場で起きている(P−1)
は,道路工事現場の話し
           次回は 第7弾


今回は、恒常的に行われている怠慢と、不注意が重なったある事故を検証する。

今から七年程前、最近東海地方の県庁所在地に合併した地方都市で、それは起こった。
小型バイクに乗った七十歳を少し過ぎた男性が夜八時頃に道路を走行中、カーブの先に(本人にとって)いきなりあいていた工事中の掘削溝に、バイクごと落ちてしまった。
幸い命までは失わなかったが、重傷である。
工事関係者は、あわてて、「全面的に保障するから穏便に・・」と話し、実際に誠意を持って治療費等の対応をした。
人の良い老人は「若い人も困るから」と過失は表ざたにしなかった。
しかし、検証して見るとこれには、かなりの問題が含まれていた。
まず現場の状態だが、当日の工事を終了しかかって、掘削溝のふたをする作業に取り掛かっていた。
その、作業に気をとられて、通行規制のほうに気が回らない「一瞬」と言えた。
一方老人のほうは、毎日この工事現場を通っていた。
いつもは、五時には終了しているはずだった。
まさか老人も、夜の八時にまだ掘削溝蓋が閉まっていないとは思わなかったのだ。
道路の工事に伴う使用許可は、警察がだす。
許可した時間は五時までだった。
この日、溜まった遅れを取り戻そうと、許可外の時間に時間を延長していたのだ。
そこには、この違法手段で警察から「とがめられた」と言う経験が無いからだ。
警察とすれば、「届出通りにしているはず」が前提で、後は「業者まかせ」ということだが、それが、届出通り実行されているのか、検証する、責任は無いものか?
あるいは、日頃の監督権限者(警察の許可担当者)の確認方法で「防げた事故」と思うのは私だけだろうか?

恐い話しではある。



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    是非覗いてください。