恐い話   第五弾  その(2)

上の続き

 一連の病死で、最後に亡くなったのは、私の妻の甥っ子(妻の次兄の子)で、まだ三十代なかばの若さだった。
 若い妻と小さな子供二人を残しての、旅立ちだった。
 スキルス癌というやつで、発見したときには手遅れという「たちの悪い」病だ。
 まったく予告無しに、それを伝える電話が来たとき、「うそでしょう。」と、妻は耳を疑ったくらいだ。
 「こんなこと、冗談で言えるか。」と言われて、妻は絶句した。
 それほど「突然」のことだった。

 ただ私は、結婚後三十年間、今まで癌病の事例を妻の身内から聞かないですごして来ただけに、何らかの「後発の要因」があるような気がして、不安だった。
よくよく聞くとその町では、妻の身内を問わず、若い人の癌の発症例が多かった。
年寄りに無いとすると、成長期の「食生活か、水」である。

私は「水」を疑っているが、科学者では無いので、何とも言えない。
せめて、水道水の「生」だけは飲まないで欲しいが、小中学校では現在充分な対応はしていない。
おそらく、地域によって格差はあるだろうが、水道水は結構怪しい。
しかし、対策と成ると、二の足を踏む大問題である。
したがって、「あまり触れない」ことになるのではないか?
小学校では水筒持参もあるが、小さい水筒で体育時間後は間に合わない。
水道水を「がぶ飲み」となる。
中学校では水筒も持参してはい無い。

  この話は、自作小説の一部を使用しています。

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